日本の国土の約70%は森林に覆われています。しかし日本の木材自給率(国産材の占める割合)は20%。
これは一体どうなっているのでしょうか・・・。
かつての日本の木材自給率(国産材の占める割合)は90%以上ありました。
私たちの祖先は何百年という森のサイクルの中で、生まれる森林資源を賢く有効に利用させて頂いておりました。
時には乱伐もしたこともありますが、今ようやく元のサイクルに戻りつつあるのです。
私たちも、これから日本の森林資源、国産材を賢く有効に使いませんか?
何よりもまず、あなたの持っている山の木を賢く有効に使いませんか?
でもどうすればいいの・・・とお悩みのあなた、ぜひ私たちにご相談ください。
国産材を賢く有効に使う方法をともに考えましょう!!
すべての基本は製材から…。かつて製材を行う人は木挽き職人と言っていました。
右上の絵のように、大きな鋸で大きな丸太を何日もかけてひいていたのでしょう。
いまは最新鋭の製材機が、数分で丸太を製材品にします。しかしその心は遠い昔から変わりません。
その丸太の癖や表情を見て大切に製材をするのです。私たちは何よりもまず木を生かすことから始めます。
製材を行った後には たくさんの端材が出ます。
これを有効利用し、いま話題の集成材を作ります。
まずは広大な林の中を歩いて、伐採する立木を選択するところから始まります。一見単調に見える人工林ですが、きちんと手入れされた林は樹齢構造が発達し、様々な太さを持った立木が存在しています。求められている木材の寸法に見合った太さを持つ立木を選択します。
何十年にもわたって大切に育ててきた木を収穫する時です。おのずと山に緊張が走ります。
倒れる方向を確認しながら、慎重に作業を進めます。職人技が生きる瞬間です。
現場で枝払いをして搬出します。最近では集材・運材の技術が発達しましたが、山が深くなるほど工夫が必要となります。いかに効率よく搬出するかを、立木を選定する時から考えることが大切です。
木が山から里におりてきました。ようやく市場に登場です。でも木材となるにはまだまだこれからです。
それにしても、こんなに巨大な物質が自然の力だけで出来上がってしまうなんて、ほんとに不思議です。
さてさていよいよこの銀杏の木を製材します。
丸太の中身は、何が出るか解かりません。
虫が食べ穴だらけだったり、腐っていたり、自然の材料はなにがあるかわかりません。まったく使い物にならなかったりすることだって、あります。
ようやく最終段階まできました。木取りされた材料について、その寸法や含水率等をチェックします。基準を満たしてはじめて商品の完成です。
森で生まれた原料ですが、これからは人の生活の中で生きていくことになります。
製材を行った後には たくさんの端材が出ます。
これを有効利用し、いま話題の集成材を作ります。
製材を行った後には たくさんの端材が出ます。
有効利用の要は、この端材を如何にうまく使うかがポイントとなります。
端材を板にして、
約2ヶ月乾燥させます。
その後、さらに乾燥機に入れて仕上げます
自然の木材は強度がばらばらです。私たちは特殊な機械を用いて、木材の強度を1本ずつ測定していきます
<強度区分状況>
超音波で強度を測定しています。
強度区分しました。
ちょっと見にくいですが、数値が書いてあります。
強度区分された木材を強いものを外へ弱いものを中へ入れながら、特殊な糊で接着し、もとの大きな材料に仕上げます。これが集成材。特殊な糊で圧力をかけて接着することで、強度的に安定した木材が完成。私たちは大切な住まいの安全性を高めるため、より安全な構造材を作っています。
「糊は大丈夫!?」とよく聞かれます。もちろん心配無用!この集成材の歴史はとても古く、日本でも平安時代から使われています。近代になると、1800年頃からカゼインとよばれる糊の一種で貼り付けられていました。日本でもすでに90年近い歴史があり、朽ちることなく立派に存在しています。
こんなふうに |