ここは越前市東部 味真野地区中心部五分市町 『旧武生第四中学校』の跡地です
っここ味真野地区は
かつての戦国時代、柴田勝家の監視役として、織田信長が越前府中に配置した『府中三人衆』の一人
佐々成政、の居城『小丸城』のある大変古い歴史ある地区です
この場所もかつては旧武生市に併合されるまで味真野村の尋常小学校として設立され
武生市に合併後 武生第四中学として 多くの卒業生を送り出してきたこの学校だったそうですが
いまは万葉中学校として移転しこのように跡地として残っているだけでした
今回越前市の遊休資産売却によりこの跡地が縁あって私どもの関連会社が買受させていただき
され新しく宅地として分譲する運びとなりました
今回その宅地分譲開発に伴い これらの残念ながらこの桜並木が切り倒されることとなりました
これだけ歴史ある場所に立っていた桜の木・・多くの子供たちを見守ってそして送り出してきた桜の木
さすがにそのまま処分っていう訳にはいけませんよね
宅地分譲をされるお客様も、我々もその想いは一致しました
そこで これらの桜の木を有効活用し 新たな人生(木生!?)を作り出して行こうということになりました
さてさていよいよ 『四中の桜』物語が始まります!
まずは 伐倒作業から・・・ 今回は我々も新兵器を投入します
これは 林業機械のグラップルと言う機械、通常はワイヤーを使って倒された木を吊りあげたりしますが
木肌が痛むので良材には不向きです
しかしこれは UFOキャッチャーみたいに木をつかむので木肌を痛めることも少ないし
作業性も格段にアップします
伐倒作業は いつもお世話になっている 山師Fさんに依頼
なんとFさんここ五分市にお住まいで この中学校の卒業生!
ここは昔運動場で ここにバックネットがあったんや・・・ っと感慨深げにおっしゃってました
そうこうするうちに 最初の一本が倒されました!
枝がかなり張っていましたので そこそこ大きいだろうな・・・っと思っていましたが
実際倒れると やはり相当の枝振りです でかいですねえ
早速手短に 枝払いを行い 幹と枝に分けていきます
ここでも新兵器グラップルが大活躍!
さすが専用機・・・・仕事が早いわ!
まずは 樹幹を仕分けます これは工場に引き上げ 製材し 製品化していきます
実は既に何件かのオファーが来ております
やはり 『産地がはっきり分かる木』 『ストーリーのある木』は注目されますね
そして 製品にしにくい材料は 薪などにする予定!
スモーク用のチップにしてもいいかな!?(笑)
伐り倒された桜の切り株・・・ 最初は白いのですが 時間が経つと空気に触れたためでしょうか
だんだん黄色くなって そして何とも言えない鶯色や桜色が出てまいります
草木染のあの柔らかい色合いの元です・・・とても日本的な美しさがにじんでまいります!
そうやって眺めていると・・・
『俺の植えた木を無断で倒すな!(笑)』って 話しかけてくる地元の人が来られました
なんと まさしくこの桜の木を植えられた ご本人さんが登場です!
ご本人さんの了解を頂いてないので顔見せNGですが
この方が中学2年生 年代でいうと 昭和42年にこの桜(ソメイヨシノ)を植えられたそうです
当時の学校の先生に『暇やし桜を植えるぞーっ』ということでその当時最初10本植えたそうです
ソメイヨシノは寿命としてはあまり長くないため(約90年ほど)ではないため
現在残っているのは一部植え替えをしたのも含め7本だけです
しかし思い出のある桜ですから、先ほどの言葉が出るのも無理はないですよね
手にカメラをお持ちでしたので 記念撮影をさせていただきました
しかし。。 これまた因果ですかね 42年と言えば私の生まれた年なんと同級生です!!
さらに私も愛着が湧いてきましたよ
そうこうしながら作業も進み すっかり『四中の桜』も倒されました
改めてこの跡地を眺めると・・・ 広いですねえ!
あと半年もすれば ちらほらと新しい住まい・・暮らしが始まってくるのでしょうね・・
そういえば昨日は立春・・ ここの桜をもう見ることはできませんが
かたちを変えて皆さんの心にいつまでも残る 思い出の逸品に仕上げて行きたいと思います
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