私たちのいつもの作業場の風景です・・・
この作業何をしているかお分かりですか?
釈迦に説法(笑) もちろん木材の含水率を測っているところです
板の上にちょこんと乗っている 計測器 これで木材の含水率を測るのです
この木材の含水率は・・・10.5%
いい感じですね OKです! 含水率のJASの規定は この状態ですとD15 いわゆる未仕上材の段階で含水率15%以下となりますね
この木材の含水率は・・・11.5% 隣にクレヨンで数字が書いてあると思いますが2月8日測定時での含水率です かなり抜けていますよね!!
これは私たちすべてバイオ乾燥機を利用して乾燥させています 高温乾燥器(いわゆる化石燃料を使った乾燥機)ではこのぐらいの乾燥仕上げをするのに
1週間もかからないでしょう・・・ 確かに産業としてはそれがいいのかもしれません しかし木材が・・人も入れないような極限状態の中で
痛めつけられて乾燥させる・・・私はどうなのかなあ・・っとふと疑問に思います
だからこのように1か月かけてじっくりと乾燥させてやります それでもいわゆる天然乾燥よりも3倍以上のスピードなんですよすごいでしょ!!
でも皆さんにわかってほしいこと・・・ この含水率計の値を見てください 25.5%です 同じ状態で同じ期間おいているのですけれども
一方は11.5% これは25.5%・・これだけ値が変わります!!
なんで??? 乾燥機に入れれば一律同じように乾燥するんじゃないの?
いいえそんなことありません 木材は生物です 工業製品のように一様な構造をしていませんよね
生物資材だからいろんな部分があるのです 乾燥しやすいところ しにくいところ
これは 木材が一つと言って同じものがないという証拠にもなります
だから 素材を生産する段階においても これが均一になるように検査が必要になってきます
・・それと同時に加工をする段階においても チェック チェックが必要になってくるのです
それだけ木材は 手間暇がかかる素材なのです
そして最後に 仕上げ加工をして出荷されます しかしながら まだまだそのチェック体制は不十分で
やはり 次の工程ではねられるケースが頻繁におこってしまいますね(情けない話ですが まだまだ努力不足です