昨日は国有林モニター会議があり出席してきました。
この事業は 林野庁の出先組織 営林署(福井は近畿中国管区になるそうです)
の国有林PR事業の一環ですが 一般の人々を上記の管区の中なら50名公募し
このように今の営林署の事業を見てもらいながら、意見を広く集約し 林政に反映しようとする事業です。
まあどこまでこの民意が林政に反映できるか否かは置いておきまして 実際に福井の
国有林を見てまいりました。
余談ですが 福井の国有林は3万7千ha.,割合で言うと 福井の面積の約10%は国有林だそうです 代表的なのはところは
”敦賀の気比の松原”、”今庄の夜叉が池周辺”、冠山、赤兎山 などなど
結構有名どころですね
今回視察したのは おおい町(旧名田庄村) 一ツ谷国有林 ちょうど京都の県境です
まずは治山事業・・・
平成16年の台風23号による被害で土砂が崩落した為このようなかたちで
治山ダムを5年がかりで建設しています。 ダムの数10基 1基当たりの予算額
1基4千万円として 4億円!! ふと見ると平成20年に建設したダムが
もう埋まっています、その上にまたダムを計画している・・・・
何でこんな無駄なことしているのかなあ・・設計のほうはこのぐらいの土砂が来るだろう
と永年の情報の蓄積で解析して 設計したそうですが・・
ちょっと笑ってしまいました。それじゃこんなお粗末なダムの計画ないだろう・・・
事業仕分けで国有林事業が”事業費の一般会計化になりそうですが”
事業仕分けと言うよりも 事業内容の再査定を行なうべきだと思います。
次に、森林整備事業
見事なまでの切捨て間伐!!
これまた疑問!? 間伐して森林資源の有効活用しましょうと訴えている
林野庁直轄の国有林が 採算が合わないと言う理由でこのように切り捨て間伐!!
しかも出材しにくいところであれば致し方ないと思いますが・・・
観光バスが入ってこられるぐらいのすばらしい林道端にある森です!!
なんか矛盾しているなあ・・ 信念がないなあ・・・と思います
これを担当者に突き詰めたところで 予算が・・とか 上の査定が・・・なんて
ありきたりの抗弁しか聞けないので 質問する気にもなれませんでしたが
これが日本の林政 国有林の現状かと思うと つくづく辛くなってきました
でも一つ気になったのは・・
これっ!
伐採するための目印テープかと思っていましたがその割にはご丁寧だなあと
思っていたのですが・・
もしかしたら 鹿対策!? 鹿は木の皮でも食べるからそれに対する保護だろうと
思っていましたが なんと ”熊”の毛づくろい よく背中をこする仕草のこと!
だそうです 結構効果があり 昨年ぐらいからすすめているそうですよ!!
それにしてもこのぐらいしか感心できなかった今回の視察でした
モニターだから広くこの現状をインターネットと言う手法を使って広めたいと思います!!
youtubeかっ(笑)