昨日は 当社で製造しているチップを 県内某所のボード製造工場まで納入させていただきました
普段は配送に関しては外注をしていますが、今回は自社スタッフが配送したので 私も同行させていただきました
ここは 日本でも有数の建材メーカーで、さらには日本でも有数のパーテイクルボードメーカーでもあります
なんと 月間製造量は 6,000t(XX)
私どものチップ製造量が 年間3,000t程度なので とんでもない量を消費していますよね
ここのストップヤードは屋根付きです 冬場の湿潤状態でも安定した原料品質を確保できますね
しかしすごい屋根です
さて 荷卸しを始めましょうか!
チップ車の後方扉を開けて・・ なんかウエハースみたいで美味しそう(笑)
通常のチップ車はダンプ車のように荷台をリフトアップさせて中のチップを排出するのですが
このチップ車は変わっていまして 荷台の床がスライドしてチップを排出します
こうすれば リフトアップさせた時の横転防止にもなりますし 荷揚げ装置が不要なので車重を軽減できます
しかし 少し排出に時間がかかるのが 難点(失笑)
こうして約30分ご排出終了 約10tのチップが降ろされました
周りのチップの山をご覧いただければ いかにわずかな量かお分かりいただけるかと思います
これらの森林資源がリサイクルに回っていると思うと いかに日本は木の国だなと実感しますよね
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今朝の福井新聞の記事です
福井県の中でも 特に美林と称される ”金見谷の杉” 育てた江端林業のお話です
160年の歴史があるこの産地ですが、やはり 『手塩にかけた』結果が
我々製材業者や木を愛する人たちに高い評価を受けています
いま福井の山は 戦後の『はげ山』から戦後復興をめざし40年ほど前から国を挙げて始まった拡大造林の結果
整備を必要としている山がいたるところにあります。
数年前から県を挙げて間伐推進を行って森林整備を行っていますそれはそれでとても重要なことですが
肝心の枝打ち等々の整備を行わないと只々大きいだけの杉・・・が残ってしまいます
まだ植林されて40年・・ あと40年経つと主伐時期に差し掛かるでしょう・・
枝打ちした節が しっかりと保護されるまで約40年かかるらしいです
ここ数年がとても大切な時期です・・
先日の木材市場での一コマ
8mの椹(サワラ)という原木がセリに出品されていました立派な木材ですね!
椹(サワラ)というのは檜に似た木材ですが 檜よりちょっとやわらかい木材ですので建築用にはあまり使われません
檜と同じような殺菌効果はありますが 匂いがそれほど強くないので 柄杓や桶などの材料に良く使われます
さて本題に戻ります何故、今日のブログに挙げさせていただいたかと言いますと
木口をご覧ください!!
何やら 黒い汚れのようなシミが2つあることにお気づきでしょうか?
これは 実は 釘や針金等の 金属片がこの木の中に埋まっているよと言う 目印なんです!!
これを知らずに製材すると製材機の鋸歯が一瞬のうちにダメになってしまい 何万円もの鋸補修費用がかかります
だからせっかくの立派な原木ですがあまり高い値段が付きません
さて このような金属片はどのようにして入るのでしょうか?
原因はいろいろありますが 福井県で代表的なのは 幼木の時の雪起こしのための針金です
雪起こし・・(苗木から20年ぐらいまでは雪の重みで木が倒れてしまうので 針金等で引っ張って木を起こしてやる事)
庭木などは何か吊るのに釘を打ったり 針金で巻いたりしたものを放置した結果 木の成長とともに中に入る 等々があります
じゃあこの木の原因は・・・
セリの参加者から あーこの木は寺社木(お寺や、神社に茂っていた木)やな・・っていう声が・・
その場合の釘が入るケースは・・・・
あとは皆さんの想像にお任せします・・・
昨日は 原木市場でした もうそろそろ春に伐採された原木が搬出されてきましたね
何度かブログでもお話していますが
春伐りの原木は 新芽が芽吹き始める・・ 冬場冬眠をしていた木々も ようやく目覚め成長を始める時期にはいります
そうなると 木肌がまるで思春期の頃のように活性化し肌が荒れるような状態となり色艶が出にくくなります
(ちょっと難しい表現ですかね)
それと この時期になると虫たちも起きてくるので やわらかい木肌をすぐに食い散らかします
ですから もうそろそろ原木のシーズンは終わりです。
しかし今年は少し状況が変わっています
やはりバイオマス発電所の設立に伴い
季節構わず 燃料としての需要がある為どんどん搬出されているみたいですそれも相当量が・・・
なので 我々製材業者に回ってくる素材が極端に減ってきています
こうなってくると 我々の業界自身の死活問題
いろんな県産材活用のための補助制度が拡充され どんどん利用されようとしますが
その一方でこのように 原料の供給がタイトになると 結局しわ寄せが来るのは
我々製材所・・・
なかなかうまくいかないものです
ちょっと愚痴(笑)
先日昨年秋からシリーズで行っています、弊社建設部改め『木ごころホーム』が設計施工の『S様邸住宅』の
素材生産から製材加工までの産直住宅大作戦! 今回は 製材の巻です!
『やまめの会』さん→詳しくはこちらから・・・『FB やまめの会』 のお世話でいろいろ見学会を行っていただいています
今回は約7名の方に参加いただきました!
早速 製材を行いました! 少し垣間見ることが出来ますか? すごくきれいなピンク色ですね
・・しかし この材はたぶん後で酸化して 真っ黒になると思います
しかし 素材の性・・ 素直ないい木だと思います このような素直な木は建物の一部になっても
暴れて 家のきしむ原因ならず しっくりと納まってくれるはず
米松や、地松(赤松は)元々暴れやすいし堅い材料なので あとで暴れると家全体がきしむ原因になりますね
(ただ良く乾燥させ 暴れる原因・・乾燥している過程の中で材料が変形する を取り除けば大丈夫ですけど)
先ほどの続き・・ 2日経って今朝写した画像です 少しくすんでますけど・・
一番右端が 先ほどの材料です やはり酸化して黒くなっていますね・
これは この地区で植えられている苗の品種とこの地域の土質が原因(詳しくは解明されていない・・)と考えられます
しかし見栄えの問題だけで 品質についてはそん色はありません
むしろ 構造材としての強度は 概してこのような黒い材料の方が強度がありますのでむしろ 適材なのかもしれません
このように 私どもが建てさせていただく住宅は 出来る限り産地が明確な材料
出来れば 同じ山から出てくる同じ時期に切り出された木材を使いたいと思っています
これをするのはなかなか至難の業です(タイミングもある)がこれが私たちの住宅に対する誠意です!
さて 話は戻りまして・・
製材している様子や 合わせて当社の見学を頂いたあと・・
お菓子でブレークタイム 高浜町特産の『杜仲茶』と小浜『くずまんじゅう』 このくずまんじゅうは特に
やまめの会のスタッフの方が 製材工場の見学中に作っていただいた自家製です!
もちろん その葛も小浜産だそうですよ!
すごく濃くておいしい!
慌しい時間での製材の会でしたが とても有意義な午後でした!
次は 加工編(いまは中々見ることのできない 手刻みの様子を見ていただきます)
4月も終盤 春真っ盛りの山々です
新緑もまぶしくいよいよ 山にも春が訪れてきたと言う感じでしょうか
そんな中 私たちは昨年秋に伐倒した葉がらし材の木取搬出作業をいたしました
昨年の伐倒の様子はこちらから・・・・
まずは お客様とじっくり打ち合わせした間取りを基に設計した骨組み図(軸組図)を
照らし合わせながら 原木を選んでいきます
まずはご覧ください この木口・・・
あっ その前に『葉がらし材』とは何かと言いますと
立木を倒してすぐ搬出するのではなく 半年ほど山で葉っぱをつけたままで寝かせて乾燥させてから搬出することを指します
乾燥とは・・・
木は生きていますから 当然水を吸い上げ光合成を行います
しかし倒された木は 根っこがありませんので 幹に蓄えられた水、栄養分を利用します
つまり人工乾燥機などを使って 強制的に乾燥させるのではなく 自分の力で乾燥するのです
これこそ まさに 自然の摂理にあった 素晴らしい乾燥技術です
しかも色艶が本当に素晴らしい
さて次は 人間の知恵 ”はさみばかり”
木口を切っておけば メジャー等で寸法を測れますが
長い場合はそれも無理 ですのでこのように はさんで寸法を取ります
だから ”はさみばかり!”
こうして 木取が終わり いよいよトラックにて わが社運び込まれます
いよいよ製材し 実際のかたちにしてまいります
次回につづく!
先週の土曜日は最高のお天気でした 春の燦々とした光がとても心地よく最高の地鎮祭日和
そんなか 昨年秋口より計画させていただいております S様邸の地鎮祭を執り行わさせていただきました!
いつも・・通常は神式が多いのですが 今回は仏式にて行わさせていただきました
確か昨年からこの仏式が多く3回目になりますかね これもご縁だと思います
しかも今回は 福井藩主松平家の永代菩提所・・大安禅寺の 副住職に祭事をお願いいたしました
私もいろんな地鎮祭を拝見してきましたが今回の地鎮祭も大変興味深いものでした
特に四方祓いの儀(仏式でも流れは同じ)の時 家の中心の土を掘り起こし
東西南北(角ではない)に鎮め清め結界を張るそうです その意味は
この家がある限り建物の下にある地面の土は 太陽の光を浴びることがないから
地鎮祭の時に祓い清め づっと建物が続くようにと祈願するそうです
神式では 北東(いわゆる鬼門と呼ぶが・・)から 祓い清めますが
今回は 真北、真東と・・ 行っていました・・ そういえばかつて京都は
方角を司る北の玄武(上賀茂神社)、東の蒼龍(八坂神社)、南の朱雀(城南宮)、西の白虎(松尾大社)が守護する「四神相応の地」として平安京が造られたんだよなあと思いだしました
最後に副住職の説法を頂戴し閉会となりました
約30分ほどの祭事でありましたが とても内容の濃いものでした
これから 葉がらしをした木材の搬出 そして手刻みとして 上棟と1年かけて完成へと向かいます
古式ゆかしい 本来の家づくりの始まりですね
どうぞよろしくお願いいたします
その後 近くで建設中の 丸岡一筆啓上資料館の建設現場へ
1か月ほど前に建て方が終了し 今は仕上げ工事の真っ最中
7月には完成予定 安全第一でお願いいたします
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