いきなりなんですがこれなんだと思います?
実はこれ 製材した時にです木材の切れ端です
製材とは、まっすぐ挽くものですから丸い原木からはこのように端材が出ます
普段私たちはこのような材料は、細かく粉砕してチップにします
しかし今回は少し変わった使い方にチャレンジ!
まずはグラインダーで荒皮を削り取ります 第一段階!
続いて左上の青い機械(サンダー)でさらに削ります
機械の先にサンドペーパーが付いていてそれが回転することで
まだ粗い木材の表面を つるつるにしていきます!
出来上がりがこれ!
これは ナラの木(もちろん福井県産(笑)ですから 塗装をかけると
いわゆる立派な家具のような風合いが出てきますよ!
さてこれがどうなるのかというと
ジャン!!
なんとドアの取っ手になります!
このようなユニークな木の使い方のご依頼を頂いたのは
小浜市にあります ”やまなみ保育園”さんです
こちらの新築工事にあたり全体のコーディネートをされているデザイナーさんが
『木育活動』に熱心で随所にこうした 『木づかい』をしてくださっています
まずは 全体的な雰囲気は 木がいっぱい!
床には大胆に杉のフローリングです 杉の木は柔らかい素材ですので
傷がつきやすいということでこのような施設にはあまり採用されることは少ないのですが
やはり足触りの暖かさや、転げまわっても柔らかいという部分で
園児たちが元気よく走り回れるからなんでしょうかね(笑)
遊戯室の真ん中にある 枝の出ている原木そのもの
ここを建築された工務店さんの社長さんが 山で探してくださったそうですよ!
子供たちがここでぶら下がって遊ぶ風景が目に浮かびます
私がとても気に入った空間 園児室に向かう廊下なんですが
わずかに弧を描いた廊下に 洒落た裸電球そして アクセントに緑や、赤の配色
”うーんイタリアンですねー”って唸っていたら
ここの理事長さん(実は大手ハウスメーカーの設計責任者だったそうです)が
ニヤッと笑って 『そうなんだよ!おしゃれでしょ』って・・・
この理事長さんがいらっしゃるからなんだなと改めて理解しました(笑)
さて園児室に入ると こちらも杉の床板・・いいですねえ
手前の棚は表面シナ合板をはった 化粧合板そのままを使って使われています
家具メーカーが造る化粧プリント合板を張り付けた家具よりはずいぶんコストダウン出来ているのでは!
これまた気に入ったのは
廊下の中に突如現れる 和の空間・・ 茶室を思わせます
保育園にこんな空間があるなんて驚きです!
すみません
ちょっと蛇足ですが これトイレ! 小っちゃいですねえ(笑)
建具なんかもこのように遊び心いっぱい!
ここの建具にも 先ほどの取っ手が取り付けられます
出来上がりがとても楽しみですね!
外構工事はまだ急ピッチで進められていています
回廊と呼べばいいのでしょうかデッキを使った トレイルコースが造られています!
なんとこれも杉ですよ(驚)
大変素敵なこの”やまなみ保育園”
是非開園したらもう一度お邪魔したいなとおもいます
今度は子供たちが走り回っている姿を見てみたいなあ(笑)
私たちは
木材に携わらない人から こうした木材のユニークな活用方法をたくさん教えていただいています
そのアイデアを基に少しでも多くの人に”木づかい”を広めるために
このような商品を紹介させていただきますね
まだアップはしてませんが チョット気になる 木の雑貨屋 ”nicomoco”を要ちぇっくです!
参考
今回の舞台となった”やまなみ保育園”さんを運営する”社会福祉法人 清菱会”のHPはこちらから
木育については 東京おもちゃ美術館をご覧ください
そして木づかい運動については “木づかいcom”
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