昨日は原木市場の競り市の日 いつものように競りが開催されます
市が進められる風景は何ら変わりはありませんが
何かが違う・・・
さあなんでしょう?(笑)
プロの皆さんならすぐお分かりでしょう そう原木が違うのです
これが↓ 春伐りの原木
これは 春伐りだけどまだ早春のころに切り出された原木
違いが判りますか?
そうです 春伐りの原木は このように荒皮がすぐ剥がれてしまうのです
つまり木々が春になって水を吸い上げはじめいよいよ成長を始めたため辺材が柔らかく(年輪を増やす)なったため 皮が剥けやすくなるのです
こうなり始めると
我々製材業者にとってみると厄介な問題が出てきます
一、 水(養分)を精一杯吸い上げているので すぐカビが付きます
二、 水を吸い上げているので 乾燥に時間がかかる
三、 成長をはじめているので製材の木肌が少しぼやける
等々・・
春伐りの原木はこういった問題があるため我々製材業者から敬遠されます
なぜならば『いい商品が出来ないからです』
しかし山の現状はそうではありません
山の成長のサイクルを無視した(無視せざるを得ない?) 伐採計画・・
せっかく永年成長してきた結果末路がこれでは 木も浮かばれません
毎年春になると そう思いながら この原木を眺めています
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