さて この巨木の伐採をお願いしてます職人さん・・巨木伐採の専門家で
日本全国飛び回っているそうです。
一応ノウハウもありますので肝心なところはお見せ出来ませんが・・
表現が適切かどうかはさておいて
まさしく『猿』のように鮮やかな足さばきで駆け巡っています
ちなみに この巨木は今まで切った巨木の中で4番目に大きな木らしいですよ
これは先ほどの写真で伐採している枝を下してきたところです
傍に作業員がいらっしゃると思いますが この大きさお分かりいただけますよね(驚)
さあいよいよ 枝払いが終わり幹だけになりました いよいよ最後の伐倒です
さて幹廻り10m以上もある木をどのようにして倒すのか・・・
もちろんチェンソーで倒すのですがそんじょそこらのバーの長さでは無理ですよね
これが今回使うバーの長さです
わかりにくいでの この写真 すごいでしょ
バーの長さ1500㎜あるそうです
ついでにもう一つ!上は私たちが良く使う600㎜のバ―
これでもプロ用ですので大きいんですが 大きさがお分かり頂けると思います
さていよいよ 本番が始まります!!!
まずは 受け口を切ります (この受け口で 倒れる方向が決まりますので
これが一番肝心ですね! 山師さんもこればっかりは慎重に行っています
いよいよ 本番 わかってはいましたが 鋸の入りがスムーズ(汗)
『あかん 穴や・・・・』の一言・・・ うーん判ってはいたもののちょっと残念
伐採方法は『廻し挽き』という手法で巨木の場合この1500㎜野バーでも届かないので
幹の廻りをぐるぐるとまわりながら伐っていきます。
途中長い年月の中 地中の石を根っこに抱き込んだりしてますので、
石を切らないように慎重に進めています・・ がそれでも駄目ですね
今回だけでも、ダイヤモンドが刃先に付けてあるチェンソー刃物が
3~4巻は駄目になっています いよいよ格闘すること2時間
ゆっくりと 倒れて行きました 60tクレーンで 吊り下げながらゆっくり寝かせたのですが
25t吊りの竿が『がしゃーん』としゃくられる 激しい音で廻りは騒然としています
おそらく瞬間30t以上の負荷が掛かったかも知れません
ご覧ください 私ん身長が 175㎝ですので それより大きいことは間違いありません
横幅は 4mはありました!残念ながら 真ん中に穴はありますが
それでも 見事な欅です
全長13m 全重量約30tの堂々たる風格です
このままではレッカーで吊れないし トラックでも運べないので
少し分割します
ご覧ください 大きさがわかりますでしょ
これでも18tあります・・・ この後トレーラーで搬出いたしました
これが切り株・・ この中の穴の中で大人一人が楽に入れる風呂が出来そう(笑)
300年の間ここに君臨してきた この巨木ですが この穴を見ると
昨今の異常気象による突風などにもしかしたら耐えられないかも・・・ と心配になりました
やはり 今この時期こそが この欅の 伐り旬(寿命)なのでは・・・・と思いました。
私はこの欅の枝を少しちぎって 切り取られた株にそっと植えました・・
これは木曽の伐採業者(木曽桧)から教えていただいた儀式ですが
『また再び このような大きな木に成長しますように・・との願いを込めて行います』
私たちはこうして 山の恵みをいただき
それを皆さんの暮らしの中に取り入れる仕事をさせていただいております。
是非皆さんもこのような思い出の木を 皆さんの暮らしに取り入れてみませんか
先祖代々の思いが伝わる本物の木の住まい・・
これこそが真の『木造住宅』だと私は信じています
是非皆さんもこんな家づくりをしませんか!!
私たちと一緒に取り組んでいきましょう!!
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